脳卒中(のうそっちゅう)とは、脳の血管障害が原因で起こる病気の総称で、「脳血管障害(のうけっかんしょうがい)」が正しい名称です。脳の血管に異常が起こり、突然、意識がなくなり、手足の自由が利かなくなる病気です。
脳卒中(脳血管障害)は、大きくわけると、「脳出血」、「脳梗塞(のうこうそく)」「くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)」の3つになります。
●「脳出血(のうしゅっけつ)」
「脳溢血(のういっけつ)」ともいいます。
脳の小さな動脈が破れて脳内に出血が起こる病気です。手足の麻痺(まひ)や意識障害などの症状が出ます。出血した場所によって、細かく分類されます。高血圧性脳出血が大部分を占めます。
「脳出血(のうしゅっけつ)(「脳溢血(のういっけつ)」)」とは、脳の血管が破れ、脳内に出血が起こり、意識障害や麻痺(まひ)がおきる病気です。
出血場所によって、5つに分類されます。
1.被殻(ひかく)出血
2.視床(ししょう)出血
3.脳幹(のうかん)出血
4.皮質(ひしつ)・皮質下出血
5.小脳(しょうのう)出血
このうち、出血場所として最も多いのは、1.被殻(ひかく)出血と2.視床(ししょう)出血です。このふたつだけで脳出血の8割を占めるといいます。
脳出血の発作は、いつ起こるかわかりません。仕事、食事、入浴、あるいは用便の最中に起きる可能性があります。興奮して精神的ストレスがかかったときにも起こりやすいといわれます。
血圧が高くずきんずきんとした頭痛がある、目が見えにくくなってきた、といった症状が脳出血の発作の前触れとなることがありますが、このような症状が何もなく、突然、起こることも少なくありません。
脳出血を起こすと、意識障害や麻痺などの「局所神経脱落症状(きょくしょしんけいだつらくしょうじょう)」を示します。脳には、それぞれ役割分担があり、「局所神経脱落症状」というのは、損傷を受けた部分のはたらきがなくなって起こる症状をいいます。
●「脳梗塞(のうこうそく)」
脳の血管が詰まってしまったために、そこから先に血液が行かなくなり、脳への血流が減って脳の組織が死んでしまう病気です。
脳梗塞は、病気の成り立ちにより、大きく「脳血栓症(のうけっせんしょう)」と、「脳塞栓症(のうそくせんしょう)」に分けられます。
●「くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)」
頭蓋骨(ずがいこつ)の下にあり、脳や脊髄(せきずい)上部を包む膜を「くも膜」といいます。「くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)」というのは、この膜の内側にある動脈が破裂して出血する病気です。動脈にできたこぶが破裂することが原因で、これが破裂すると突然の激しい頭痛、吐き気、嘔吐(おうと)といった症状が出ます。